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「泊まれる本屋“ねをはす”」に泊まった話(前編)
こんにちは、中国経済産業局 書店振興プロジェクトチームです。
令和6年11月、山口県下関市に書店やカフェなどが融合した複合型ホテル「ねをはす」がオープンしました。今回、チームメンバーがプライベートで宿泊して参りましたのでその体験記をお送りします。
”ねをはす”HOTEL BOOK&CAFE
「ねをはす」とは?
「ねをはす」を手がけられたのは、書店や出版に関わる企業ではなく、地元下関の不動産事業者である株式会社はやし住宅。
書店経営に関する知見が全くないところから、書籍卸大手の日本出版販売グループや地元の金融機関など多くの支援を受けて実現されたそうです。
当社の旧本社ビル跡地に立地する ねをはす は、自社ビルの建て替え時期が来た時に、自分たちのために社屋を新しくするのではなく、地域の子どもたちが必要とするような場所を創りたいという社長の想いが挑戦の動機になったとのこと。
ねをはす(NEOHAS)という名前には、「根を張る」という言葉のようにこの地域に太い根を這わせ、大樹のような存在になって数年後も十年後もみんなの心の拠り所で在るように、という願いが込められています。
書店、カフェ、レストランも併設
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ねをはす の1階と2階はカフェと書店が設置されていて、宿泊客以外にも開放されています。
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2階にはカウンターと椅子が設置され、本を読む人や勉強する学生の姿も多く見られました。3階のレストランも、ランチタイムは一般客でも利用することができ、すでに大人気になっているそうです。
選書もしっかりとしたこだわりを感じる内容で、本好きの方には書店としても十分満足できるお店だと感じました。
一度は泊まってみたい、魅力的な部屋
しかし、ねをはす 一番の魅力はやっぱり宿泊室。
全ての部屋に厳選された本が置かれているのですが、圧巻なのは4部屋準備されているコンセプトルームです。
なんと一部屋に千冊もの本が用意されているんです。
日本中を探しても、他に同じような部屋を見つけることは難しいのではと思います。
今回泊まったのはそのうちの一つ、「黙」。
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たくさんの本に囲まれて眠りにつく、本好きには夢のような部屋
“旅”をテーマとして選書された本のお部屋でした。
入るなり、ベッドを取り囲む書棚と本の数々に圧倒されます。
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どの本を読もうか目移りするラインナップ
ベッドから手が届くこの一棚だけでも、アメリカ、スペイン、イギリス、エストニア、パリ、ヘルシンキ、世界中の国や都市の名前が並んでいます。
中には現実に留まらず、地の底や空の月、妖怪のいる世界に行くような物語も。
思わず宿についてから2時間近くも本を読み耽ってしまいました。
自身の旅の目的地であるホテルで、世界中の旅の物語を味わう。少し不思議にも感じて、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
今回は体験できませんでしたが、他にも「食」「動物」「漫画」をテーマにしたコンセプトルームが用意されているそうです。
全てに泊まってみたくなりますね。
夜の本屋を愉しめる
ねをはすのもう一つの目玉は、宿泊者だけが愉しむことのできる「夜の本屋」。
こちらは後編に続きます。